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行動をデザインする。 [ Webマーケティング ]

行動をデザインする。

現在の市場は、モノやサービスがあふれ、消費者そのものも個性化して、誰にでも好まれる「モノ」を作り出すことが難しくなってきました。また、人口の減少や消費の落ち込みなどで、全体的にはゆるやかに市場が縮小していると思われています。小さな市場をさらに細分化し、商品やサービスを提供する。それは、なかなか大変な事のようにも感じられますが、今後、また、市場が再び拡大するとは考えられるのか?という問いに対して、NO と言わざる得ないのが現状だと思います。
しかし、中小零細企業が今後続くであろう地域経済の縮小傾向に対して、事業をやめるという選択も、また、縮小するという決断のしにくい事だと考えます。

縮小する市場の中で、たがいにパイを奪い合う構図から抜け出す方法は、簡単に見つかるものではありません。
海外に進出するという新しい市場を開拓する選択肢もありますが・・・。例えば、新しい価値基準やカテゴリーを変えるだけでも新しい市場ができると考えたことはありませんか。

最近、モノ有りきという考え方から、消費者を行動という考え方で捉えようという考え方が紹介されるようになってきました。
「モノ」や「サービス」を行動という視点から思考を試みるものです。

たとえば、「納豆」は朝食べるもの。「日本酒は和食に合う」「ポカリスエットはスポーツの後に」「チョコレイトは疲れた時に」等… 意外と企業が提供した「広告等のプロモーション」によって消費者の意識の中に潜在化していった価値だと思います。
たとえば、カテゴリーメイク型に行動という視点を与え、「2月14日のバレンタインデーはチョコレートで愛の告白」。チョコレートがラブレターという価値に置き換わっています。「おいしい」(確かにおいしいは必要だと思いますが)ではなく、「彼のハートに共感させられるか」(ゲットできるか)という新しい価値にチョコレートが変化しています。その日だけは、「おいしい」から行動へ、「コト」へ、そして「共感」させることが大きな選択の基準になってしまっています。新しい選択の基準を与え、利用時の行動そのものを考え、利用時の意識そのものを変えてしまおうとする事もまた有り得るかもしれません。消費行動の行動をデザインし新しい市場を作り出する、そんな考え方もあります。

人がモノを欲しがり選択する・・・。いつ、人が行動するのか。
人のライフスタイルのモノを利用する場面を想像して見てください。
御社の商品やサービスはいつ、どこで選択されるかを・・・・。
株式会社ライクス 山本裕行

参考文献 : すばる舎 「行動デザイン」の教科書 博報堂行動デザイン研究所 國田圭作著

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